4. 加圧トレーニングと筋機能の働き
加圧トレーニングは低負荷で様々な効果を引き出すことできるトレーニング法です。
ホルモンや神経系機能の改善もありますが、その中でも一番影響を受けるのが、筋機能の向上です。
筋機能には
- 筋力 筋肉が発揮する出力、筋肉が出すことができる力
- 筋パワー 筋力に出力のスピードを加えたもの
- 筋肥大 筋肉が刺激を受けて、筋肉の断面積が大きくなる事
- 筋持久力 筋肉が継続的に力を発揮できる事、筋肉のスタミナ
以上の機能があります。
加圧トレーニングでは、特に筋肥大に良い影響を与え、運動不足や老化により萎縮してしまった筋肉の張りを良くします。
これは、筋肉ムキムキになると言うより、引き締まった体を実現させます。
ただ、加圧トレーニングも万能の効果がある訳ではなく、筋パワーを付けるには課題があります。
加圧ベルトを付けてのトレーニング法になるために、どちらかと言うと、スローなトレーニングになります。
筋パワーとは、自分の持っている筋力を最大限のスピードで爆発的に出力を発揮させなければならず、加圧ベルトを巻いて爆発的なトレーニングはできにくいのです。
この事から、爆発的な筋パワーを必要とアスリートが加圧トレーニングをする時は、加圧トレーニングに加えて、パワークリーン、プッシュプレス、スナッチやプライオメトリックなどの種目を混ぜるとより効果的です。